2009年11月12日
ヒグマと人間との関わり
アイヌの人々はヒグマをキムンカムイ(山の神)として崇めた。春先の穴熊狩りで捕獲した小熊を一年間大切に育てて「人間界の素晴らしさ」を熊に伝え、毎秋にはイオマンテ(熊送り)と呼ばれる祭を催し、ヒグマの仔を殺すことで霊を天に返した。 人間に大切にもてなされた熊の霊に天上界で「人間界の素晴らしさ」を広めてもらい、それによって更に多くの神が人間界へ「肉と毛皮の土産」を携えて訪問することを期待する信仰によるものである。 ただ、人間を傷つけた熊は悪神とみなされる。
現代ではヒグマはキタキツネとともに、北海道観光の象徴的なマスコットとされ、古くからのアイヌによる木彫り細工からキャラクター化度の強い商品まで幅広い。登別市の登別温泉などにある「クマ牧場」のように、観光用のヒグマの飼育施設まで存在する。そこではヒグマに芸を仕込んでいることもある。
しかし、北海道でのヒグマと人との接触による問題は根深い問題である。マスコットや飼育下のヒグマはともかく、地元の人々にとっては野生のヒグマには恐ろしい動物という印象が非常に強い。駆除の優先度も、エゾシカなどに比べて高い。その被害も農作物への被害(夕張メロンなど)から、畜産物、人的被害にまで及ぶ。明治時代には北海道で多数の人間が襲撃されており、苫前三毛別羆事件のように小規模な天災に匹敵する死者(7人死亡、3人重傷)を出した事件すらある。また、近年になって人身事件が増加傾向にあり、山菜採りなどで山に入ることをためらう人も増えてきている。
日本に限ったことではないが、ヒトが山中にごみをポイ捨てしたり、あまつさえ(攻撃性をあまり示さない)個体に餌を与えたりなどすることで、クマがヒトの食物の味を覚え、人里に出ようとする事案が後を絶たない。保護団体ではエアソフトガン等で痛めつけてヒトの恐ろしさを学習させるなどして、山に帰るよう促しているが、それでも治らない個体は、自治体がハンター団体に依頼して殺処分される。そのような個体はいずれヒトを襲うようになる恐れがあるからである。
オスの成獣で体長2.5~3.0mで体重250~500kg。メスは一回り小さく体長180~250cmで体重100~300kgほど。がっしりとした頑丈な体格を誇り、頭骨が大きく肩も盛り上がっている。足は時速 55 キロメートルと競走馬なみの速度で走る。ヒグマは栄養状態によって生じる個体差が非常に顕著で、内陸のヒグマが300キロを超える事はあまり多くないが、溯上するサケ・マス類を豊富に食べられる環境にいるヒグマは巨大である。中でも有名なのが、アラスカ沿岸のコディアック島、南西部のカトマイ国立公園と、ロシアの極東カムチャツカ半島に生息するヒグマで、共に500キロ以上の個体が記録されている。エゾヒグマでも、1980年に羽幌町で射殺された体重450kgの通称「北海太郎」や、1982年に古多糠の牧場で子牛3頭を襲った500kgの雄(6歳)、2007年11月にえりも町の猿留川さけ・ます孵化場の箱罠にかかった推定年齢17歳・520kgのオスなど大型の個体もおり、近年大型化しているとの指摘もある。このます孵化場の箱罠では、300kgの個体も捕獲されている。三毛別羆事件を引き起こした通称「袈裟懸け」は380kgであった。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
ヒグマは日本では北海道でしか生息していないようです。
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